猫背を治してきれいな姿勢に

ブログ画像

猫背は頸を前に倒し胸椎が強く後弯している状態です。


骨が変形しているわけではなく、姿勢の問題なので意識すれば治せます。

でも、普段猫背の人が胸を張っただけでは長続きしないはずです。
脊柱の前後の弯曲は全体的なバランスで決まるので、胸椎だけでどうにかすればいいというわけではないのです。
胸を反らすだけでなく、頸や腰椎の傾きも考えてみましょう。

もしかしたら、猫背と同時にお腹が前に突き出ていて、腰椎の前弯が強くなっていませんか?
そうした人は時々仰向けの状態で、股関節を膝を抱えるように深く曲げてあげると強くなってしまっている腰椎の弯曲が少し元に戻ります。これは腰痛体操の一つで脊柱のカーブを整える作用があります。

腰椎や脊柱全体の弯曲は骨盤の傾きからも影響を受けます。
骨盤は正常の状態ではやや前傾しています。この傾きがさらにきつくなったり、逆に後傾すると脊柱のカーブが変化して猫背になったり腰痛の原因になったりします。

重心が前後にずれていることもあります。
両側の上前腸骨棘周辺に掌を置いて腰を前に突きだしたりお尻を引いていてください。自然と背筋が伸びる向きが本来あるべき位置になります。正しい傾斜になるように骨盤の向きを意識してみましょう。

脊柱の弯曲や骨盤の向きには、体幹を前屈する腹筋と後屈する脊柱起立筋、股関節を屈曲する腸腰筋と伸展する大臀筋など、筋力のバランスも関わります。
これらのような拮抗筋のどちらか片方が弱くてバランスが崩れると、脊柱の弯曲や骨盤の傾きが変化してしまいます。
弱い部分を重点的にしながらも、必ず両側の筋肉を鍛える全体的なトレーニングが重要です。腰部脊柱起立筋の最深部は頸を左右に回すだけでも動くので、上から下まで気遣った動きもカラダの線を整えます。