美しさは強さ也

先日、野田秀樹さん演出
NODA MAPの「贋作 桜の花の満開の下」を観てきました!ブログ画像久しぶりの東京芸術劇場。
幾度となく、名作と出会い、自分自身もステージ側にいたこともある場所です。
会場前は当日券を求める方たちですごい行列。それもそのはず、この日は千穐楽!
会場入ってすぐ、当日パンフレット購入。上品でとっても可愛い装丁。ブログ画像会場に入るなり、舞台中央には高くそびえ立つ大木。
舞台の上手から下手へめいっぱい埋め尽くすような桜の花々。
繊細でダイナミックなつくりの舞台セットが作品の創り込み方を物語っています。
たまらないです!!
舞台にどれだけのお金や労力や関わる人たちの気持ちがこもっているかを知っているだけに、(あ、今更ですが、私は長年舞台の業界で生きてきたので)もう、これだけで感無量~っ!!!

もうね、それはそれは美しい!!!の一言!!!
美しいもゲージを振り切るとこまでいくと、
綺麗だね~、素敵だね~ではなくて、もうね、痛い!痛いの!
美しいは強さ
美しいは悲しい
美しいは残酷
美しいは痛み
美しいは麻薬
美しいははかない   美しいは…
どんな言葉を重ねても圧倒的な美しさの前には到底表現しきれない。
感動して泣く、笑う、そんな感覚ともまた違う。
舞台の時代背景にもなっている古代の神と鬼と人が同居する神々しく荒々しい世界。

深津絵里さん演じる夜長姫
昔学生時代にビデオで観た初演の毬谷友子さんの夜長姫が印象的でしたが、
今回の深津さんは毬谷さんの夜長姫を踏襲しつつも、彼女の清廉さ、透明感もしっかり加味され、
深い悲しみ、やりきれなさ、少女の純真無垢さ、まさに桜のような魔性の美しさに惚れ惚れ。
宝塚以外での男役を演じた天海祐希さんの佇まいの美しさ、気品。
最後のカーテンコールのお辞儀の所作の一つ一つがあまりにも美しすぎて、本当に凄いの一言。
個性豊かなキャスト陣、舞台セット、衣装、どれもこれも本当に素晴らしかった。
カーテンコールは鳴りやまずひたすら繰り返され、
観客が本当に舞台を楽しんでいるのが伝わってきました。

創り込み、長年かけて熟成された舞台は本当に本当にすばらしく、芸術的価値が高い。
こんな素晴らしい舞台を観れた幸運に感謝。美しいものを観るって大事だな~。

♯桜の森の満開の下 ♯観劇 ♯リラクゼーション ♯リフレ ♯アロマ ♯腸セラピー ♯大門
♯浜松町