●身体の使い方
長時間の同じ姿勢でなくても、腰に負担のかかるような動作を繰り返していれば腰痛の原因になる可能性があります。
例えば「前かがみで荷物を持つ」なんて動作を繰り返し行なっていたら腰がだるくなったり痛くなったりしますよね。
骨盤が後傾していると太もも裏の筋肉(ハムストリングス)が短縮傾向になりその状態でかがんだりすると腰に負担をかけることになり腰痛の原因につながる、なんていうこともあります。
また、背中の筋肉が硬くなり、背中の骨(胸椎)の動きが悪くなると前かがみになったときに力を分散することができず腰に負担がかかってしまいます。
このように一見、腰とは関係なさそうなことでも腰痛の原因になったりします。
荷物を持つ作業が多い人は前かがみで荷物を持ち上げるのではなく、ヒザを曲げてからなるべく前かがみにならないように持ち上げたり、筋肉が硬い人はストレッチをしたり、普段の身体の使い方を見直してみましょう。
●病気ではない内臓の不調
急性の胃炎や膵炎のような病気とまではいかない内臓のお疲れでも腰痛に関係している可能性があります。
鍼灸治療で良く使われる有名なツボ「足三里」は胃の機能を調節する効果があったりしますが、このように外部からの刺激で内臓の反射機構が起こることを体性内臓反射と言います。
その逆、内臓から筋肉などの外側に起こる反射機構のことを内臓体性反射と言います。
これは自律神経と関係していて、内臓に不調があると自律神経を介して筋肉を緊張状態にしてしまうことがあるのです。
飲み会続きで胃腸に負担をかけているからといって全てが腰痛に繋がるわけではありませんが、内臓と筋肉には関係性がありますので腰痛の原因の1つとして考えることができます。